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2019/09/04 11:47

公官庁・大企業のお下がり中古パソコンを買って失敗!


新聞の折り込みに「○○年度有償譲渡会」のお知らせ、官庁・大企業で余剰となったノートパソコンをお譲りします、すぐ使えるウィンドウズ10機種と、いわゆる格安中古パソコンの販売会というチラシが入ってきます。

全国的に行われているらしく、使用感も少なく、ある程度のスペックがあるからと、中高年やパソコン初心者の方に大変人気のようです。

しかし、公官庁・大企業のお下がり中古パソコンを買って失敗!という事例もあるようなので解説していきます。

無料でパソコンを譲ってもらえるの?

公官庁・大企業で余剰となったパソコンをお譲りします。とありますが無料で譲ってもらえるわけではありません。

有償譲渡ですとあります。有償譲渡とはお金を払えばお譲りしますというものです。お店の営業ではないということを打ち出したいのだと思います。

新営業のスタイルですね。

基本的に中古パソコン屋さんということですが、お店の許認可は受けていないお店ということでしょうか。

ペットショップではなく、ペットのNPO法人が行う、譲渡会も「有償譲渡会」というそうです。捨てられたもしくは、拾ってきた猫や犬を保護し、3~5万円で売る方法ですね。

一般人の思惑としては、「お店より安く買えそう!」ということでしょう。品質に問題がなければ、お得な購入方法のひとつともいえるでしょう。

中古パソコン買い取り業者も、どこの会社からのお下がり品なのかは、名前を伏せておくのが「常」ですからね。聞いたって絶対教えてくれないのです。

大企業が、どの程度のどこの企業でどういう使われ方をしているのか?、官庁がどこの官庁なのか?などは、正式な会社名、庁舎名、自治体名は出していませんが、なんとなく安心感があるようで人気みたいです。

機器の保証は付きますか?

中古パソコン譲渡会を主催するJEMTC(ジェムテク)は、どの機種でも2年間の保証が付いています。

新型パソコンの保証期間が1年ですから、2年間保証するということは有難いことであることは間違いないです。

2年後でも、補修センターで安価で補修してくれるサービスもあるということですから、うれしいサービスです。

新型パソコンでは保証が1年で、保証が終わったとたんに壊れて、修理費用が5万円かかった、というお話をよくお聞きしますからね。

中古パソコンの一般的な相場では1ヵ月です。つまり、動作確認が正しく行われているのかを確認できる期間が、保証期間ということです。

自分でパソコンの不都合を直せない人にとっては、とっても優れたサービスであるといえるでしょう。

どんな機種があるのか?

これからパソコンを使ってみたいという、初心者の方、シニアの方に向けたパソコンにはWindows10搭載、「2G」のメモリ、HDD(ハードディスク)は、160GB、付属ソフトはKingオフィス(WPS)、年賀状ソフト、脳年齢活性ゲームなどが付いているそうです。

価格は26,000円~

また、事務所用に適したパソコンとしては、Windows10、メモリ4G、HDD160GB~、CPUがCore3が搭載されています。

価格は38,000円~

と、なっています。

入っているOfficeソフトは?

ソフトについては、Windows10キングソフト社製のオフィスソフト(KINGSOFT Office 2016(WPS Office))ソフトがインストールされています。

Officeソフトはマイクロソフト社製のものでないことに注意が必要ですが、互換性があるのでワード、エクセル、パワーポイントと同じように使うことができます。

めったに、表計算やワープロ文章を作らないけど、一応こういったものに対応していると嬉しいという、パソコン初心者や、高齢者の方にはうれしいサービスです。

年賀状ソフトや、パソコン操作ガイド本も付いていることもあるようですから、今年こそパソコンで年賀状に挑戦してみたい!、人にとってはありがたいサービスですよね。

会社で使うならMicrosoftオフィスにすべき!

そもそも公官庁では、Microsoftオフィスは使っていません。MS Officeは1PCに1ライセンスです。

一台一台にインストールしていたら、莫大な経費が掛かります。そのため、官庁では安い、オープンOfficeやロータスといったOffice製品を使用しています。

※最近ではマイクロソフト社では、価格の廉価版として「office365」を発売して、大企業や学校に、安くMS Officeを提供しています。


会社や事務所、個人事業主ならKingオフィスでは役に立ちません。互換性があるからといっても、何回も書類をメールでやり取りしたり、違うパソコンで修正したりする場合、Kingオフィスでは、足を引っ張るだけです。

Microsoftオフィスは、個人でインストールするのにはお値段が高いかもしれませんが、会社で使うなら絶対に必要です。

パソコンで納品書、請求書を作る、できた請求書をメールで送る確認する、入金を確認したら売上帳に記載するといった一連の作業はMS Officeのエクセルで作ります。

これは、他のパソコンにも、得意先にもエクセルが入っているから、確認できたり、共有したりできるのです。

商品説明したり、小冊子を作成するならパワーポイントです。

Kingオフィス(WPS)でも、ワード・エクセル・PowerPointと同じ機能を持ったソフトですが、まったくの”別物”です。

安いからこっちで”代用”しようとするものではありません。お得意様から、もう一度MS Officeで作ってもらえませんか?といわれて恥をかくことになります。

じゃあ、個人なら代用できるんじゃないか?ともとらえられますが、個人ではせいぜい学校の役員になった時に、イベントでチラシを作ったりする程度ならば、特に問題なく使えます。

ただし、共有する時はこの限りではありません。これから何年も残す記録として使うなら、Kingオフィスで作ったり、MS Officeで作ったりでは、統一感は出ません。

しかし、ワープロで文章を作ったり表計算ソフトで作る時って、そもそも人に見せるために作るものですから、見る側の相手のことも考える必要があるんですね。

自分で作った書類のソフトが、相手も同じものを使っているとは限らないのです。

そもそも、中高年がパソコンを買って、年賀状を作ったり写真を整理したいだけなら、パソコンを購入する必要はありません。スマホで十分です。

パソコンはクリエイターのためのものです。つまり、何かを作る人に必要な道具です。

Windows10といっても様々なバージョンがある!

中古パソコン譲渡会で紹介する中古パソコンには、Windows10正規版が搭載されていますとなっています。が、Windows10の非正規品って今まで僕は見たことありません…。

Windows10は2015年7月にリリースされました。

現在2019年8月ですが、ゆうに3年過ぎていても次のOSリリースのアナウンスはありません。Microsoftによると、2023年頃までWindows10は、アップデートを繰り返しながら進化させていくということです。

これまで、Microsoftは3~5年ごとにOSをリリースしてきました。

  1. 2001年WindowsXP
  2. 2006年Windowsビスタ
  3. 2009年Windows7
  4. 2013年Windows8(8.1)
  5. 2015年Windows10

初心者が中古パソコンを買って、一番つまずくところが、OSのバージョンごとの「更新」にあるといってもいいでしょう。